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神戸製鋼、中国でのアルミ板事業拡大で内モンゴルに製造販売の合弁会社を設立
アルミ板事業の海外展開について
当社は、中国におけるアルミ板事業の拡大を目的として、中国のアルミ圧延大手「■(Jiangsu ALCHA Aluminium Co.,Ltd、以下ALCHA社)と事業提携を行い、内モンゴル自治区包頭市に両社合弁によるアルミ板製造販売会社を設立することで基本合意しました。今後、両社で合弁会社設立に向けた詳細事業化調査を進め、来年春を目処に最終契約を締結する予定です。
※■で表記されているALCHA社の正式表記は添付の関連資料を参照
設立を予定している合弁会社の概要は以下の通りです。
<合弁会社の概要>
1.会社名:未定
2.所在地:内モンゴル自治区包頭市
3.設 立:2013年1月予定
4.代表者:未定(当社から派遣予定)
5.資本金:20億人民元(約240億円)
6.出 資:当社80%、ALCHA社20%
7.設備投資額:約400億円
8.事業内容:自動車材・缶材を中心とするアルミ板の製造・販売
9.年産能力:約20万トン
10.稼 動:2015年予定
近年、中国におけるアルミ板材の需要は急速に拡大しています。また、日系や欧米系ユーザーの現地進出が更に加速していることもあり、自動車材、缶材など、当社が主力とする製品分野に関しても、今後一層需要が拡大するものと見込まれます。現在、これらの製品については、高度な生産技術を要するため、中国では製造可能なメーカーが限られております。このような事業環境の下、ALCHA社と共同で、自動車材、缶材などのアルミ板を対象に、中国で事業展開を行うことで基本合意しました。
新たに設立する合弁拠点では、日本と同等の高品質なアルミ板を一貫(溶解−鋳造−熱間圧延−冷間圧延)で製造する予定です。特に、熱間圧延工程および冷間圧延工程では、世界最大級のコイルが製造可能な最新鋭の設備を導入する計画です。また、設立予定地である内モンゴル自治区包頭市は、豊富なエネルギー資源や労働力に恵まれております。これらの設備と立地を活かした競争力ある生産拠点を目指していきます。
提携先のALCHA社は、深セン証券取引所上場の大手アルミ圧延メーカーで、既に中国で安定した事業基盤を確立しております。当社は、現地における設備の調達や許認可の取得などについて、ALCHA社の協力を得ながら、合弁会社の立上げを進めます。当社とALCHA社は、今回の合弁事業を契機に今後とも様々な検討を継続し、将来的に両社の提携関係を深めていく考えです。
当社グループのアルミ事業における海外展開は、磁気ディスク用基板の製造販売拠点として米国「Kobe Precision Inc.」(1987年12月設立)およびマレーシア「Kobe Precision Technology Sdn.Bhd.」(1992年2月設立)の両社を設立したことに始まります。その後、自動車分野において、米国にサスペンション用アルミ鍛造部品の製造販売拠点「Kobe Aluminum Automotive Products,LLC」(2003年5月設立)を立ち上げました。また、昨年9月には同じくサスペンション用アルミ鍛造部品の製造販売拠点「神鋼汽車●部件(蘇州)有限公司」を中国に設立し、現在、来年8月の操業開始に向け工場建設を進めています。今回、中国においてアルミ板の一貫製造販売拠点を設立し、自動車材、缶材をはじめ急拡大する同国のアルミ板需要を着実に取り込むことで、アジアにおける当社アルミ事業のプレゼンスをより一層向上させていく考えです。
※「神鋼汽車●部件(蘇州)有限公司」の正式表記は添付の関連資料を参照
※参考資料は添付の関連資料を参照