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リニアテクノロジー、高耐圧RS485/RS422トランシーバ・ファミリ「LTC2862」など販売
リニアテクノロジー、「LTC2862/2863/2864/2865」を販売開始
データレート20Mbps、±60Vフォルト保護、3V〜5.5V動作の全二重/半二重RS485 トランシーバ
2011年12月21日 リニアテクノロジー株式会社は、高価な外付け保護デバイスを使用することなく市場故障をなくすことができる、高耐圧RS485/RS422トランシーバ・ファミリの新製品「LTC2862/LTC2863/LTC2864/LTC2865」の販売を開始しました。LTC2862/LTC2863/LTC2864/LTC2865ファミリには、コマーシャル温度グレード、インダストリアル(I)温度グレード、車載温度グレードがあり、業界標準のピン配置を採用したDFNおよびSOパッケージで供給されます。20Mbpsの半二重バージョンの1,000個時の参考単価はいずれも235円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。LTC2862/LTC2863/LTC2864/LTC2865ファミリは、リニアテクノロジーの250kbps、±60Vフォルト保護トランシーバLT1785(半二重)およびLT1791(全二重)とピン互換のアップグレード・デバイスです。製品の詳細に関する情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください(http://www.linear-tech.co.jp/product/LTC2862)。
実際のRS485システムでは、据え付け時の配線ミス、グランド電圧障害、あるいは落雷によるサージ電圧によって、標準的なトランシーバの絶対最大定格を超える過電圧状態が生じることがあります。LTC2862/LTC2863/LTC2864/LTC2865はデータ伝送ラインの±60Vの過電圧フォルトに対する保護機能を搭載しており、動作時および電源シャットダウン時にバス・ピンを保護します。回路の動作状態(送信中、受信中、スタンバイ、電源オフ)に関わらず、LTC2862/LTC2863/LTC2864/LTC2865は±60Vまでどのような電圧にも損傷なしに耐えることができるので、あらゆる標準的なRS485ネットワークの堅牢性を高めます。この低消費電力のファミリは、20Mbpsの高速データレートと低EMIでスルーレートが制限された250kbpsのデータレートをサポートしており、半二重バージョンと全二重バージョンがあります。
LTC2862/LTC2863/LTC2864/LTC2865ファミリは、産業用制御、計測ネットワーク、車載電子機器を含むさまざまなRS485/RS422アプリケーション向けに有効な保護機能と信頼性を提供します。±25Vの拡張された入力同相範囲と完全なフェイルセーフ動作により、電気的ノイズの多い環境やグランド・ループ電圧の存在下でデータ通信の信頼性を高めます。この広い同相範囲によって、通常はデータエラーやデバイスの損傷が生じる厳しい環境での送受信が可能です。強化されたESD保護機能により、トランシーバのピンは、±15kV(人体モデルおよびIEC−1000−4−2 空中放電)までラッチアップや損傷なしに耐えることができ、他のピンもすべて、±8kV(人体モデル)まで保護されています。レシーバのしきい値が完全に対称的なので、低い信号レベルでのデューティサイクルの対称性と昇圧レシーバのノイズ耐性を良好に保つことができます。
LTC2862/LTC2863/LTC2864/LTC2865の主な特長:
・±60Vまでの過電圧ライン・フォルトに対する保護
・電源電圧:3V〜5.5V
・データレート:20Mbpsまたは低EMIの250kbps
・ESD:インタフェース・ピンで±15kV、他のすべてのピンで±8kV
・拡張された同相範囲:±25V
・フェイルセーフ・レシーバ動作を保証
・最大256のノードをサポート
・独立した1.65V〜5.5Vのロジック電源ピン(LTC2865)
・温度範囲:−40℃〜125℃
・業界標準のピン配置
フォトキャプション:同相範囲±25Vの、±60Vフォルト保護RS485トランシーバ
*製品画像は添付の関連資料を参照
Copyright:2011 Linear Technology Corporation
<リニアテクノロジーについて>
S&P 500の一員であるリニアテクノロジーは、過去30年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステムを設計・製造しています。
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