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パナソニックヘルスケア、愛媛県東温市に血糖値測定センサー新工場を建設
低層免震構造を採用して建設
血糖値測定センサー新工場が2011年度に稼働開始
2012年度に生産能力を2割増強
パナソニック ヘルスケア株式会社(本社:愛媛県東温市、代表取締役社長:山根 健司)は、血糖値測定センサーの新工場を愛媛県東温市の松山地区に建設し、2011年4月より生産を開始します。これにより、2012年度には月産約3.6億枚(年産約44億枚)の生産体制を実現します。
血糖値測定システムは、糖尿病患者が自分の血糖値を把握し、体調をコントロールするために利用されます。糖尿病患者の数は世界中で年々増加しており、2010年には約2.8億人、2030年には約4.4億人に増えると予想されています(※1)。当社は今後の需要拡大に備え、松山地区に新たに工場を建設し、2011年4月より生産を開始します。これにより、現在、松山地区と徳島県の脇町地区の2工場で月産約3億枚(年産約35億枚)の体制を、2012年度には2割増強します。
新工場は、市場への供給責任という観点から、大規模地震が発生しても生産設備への被害を最小限にとどめるため、免震構造を採用しました。また、医薬品を扱う工場に求められる厳しい品質要求などに対応した建物や設備を持ち、環境面でも建物環境総合性能評価(CASBEE(※2))Aランクを取得し、CO2排出量を削減するなど、環境にも配慮しています。
当社は、2006年に、他社に先駆けて血液中の測定妨害物質の影響を受けない新型酵素を用いた血糖値測定センサーを開発し、2007年からは中国や東南アジア、南米などの市場に向けた低コスト商品も開発・販売してきました。今後も、需要拡大に対しスピーディでフレキシブルな生産を行うとともに、先進国の医療費削減、新興国の医療普及・衛生向上などの社会課題の解決に貢献し、世界中のより多くの人々に手が届く「アフォーダブル・ヘルスケア」を実現してまいります。
※1:IDF(International Diabetes Federation) Diabetes Atlas 4th Edition
※2:Comprehensive Assessment System for Build Environment Efficiency。財団法人 建築環境・省エネルギー機構が作成する建築物の環境性能を総合的に評価するシステム。
■血糖値測定センサー新工場概要
名称 パナソニック ヘルスケア株式会社 血糖値測定センサー工場
所在地 愛媛県東温市南方2131番地1
責任者 工場長 安藤 勝
生産品目 血糖値測定センサー
着工 2009年12月
竣工 2010年9月
生産開始 2011年4月予定
建築面積 約4,200m2
延床面積 約8,950m2
階数 3階