リニアテクノロジー、位相ノイズとスプリアスを極めて低く抑えた６ＧＨｚ周波数シンセサイザ「ＬＴＣ６９４５」を販売

リニアテクノロジー、「ＬＴＣ６９４５」を販売開始

システム・ノイズを低減するノイズとスプリアスが非常に低い３５０ＭＨｚ〜６ＧＨｚ整数分周方式ＰＬＬ／シンセサイザ


　２０１１年１２月１９日　リニアテクノロジー株式会社は、高性能の６ＧＨｚ整数分周方式周波数シンセサイザ「ＬＴＣ６９４５」の販売を開始しました。ＬＴＣ６９４５は、４ｍｍｘ５ｍｍの２８ピン・プラスチックＱＦＮパッケージで供給され、−４０℃〜１２５℃での動作接合部温度範囲で仕様が規定されています。１，０００個時の参考単価は４９５円（税込み）からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細に関する情報は、リニアテクノロジーのＷｅｂサイトをご参照ください（http://www.linear-tech.co.jp/product/LTC6945）。

　ＬＴＣ６９４６は、正規化された閉ループ帯域内位相ノイズが−２２６ｄＢｃ／Ｈｚ、正規化された帯域内１／ｆノイズが−２７４ｄＢｃ／Ｈｚと優れ、位相ノイズフロアが−１５７ｄＢｃ／Ｈｚと幅広く、−１０２ｄＢｃというクラス最高のスプリアス出力を実現します。標準的な９００ＭＨｚアプリケーションでは、これらの性能特性により、オフセット１ｋＨｚにおいて−１００ｄＢｃ／Ｈｚの閉ループ位相ノイズを達成することができます。ＬＴＣ６９４５は、最大６ＧＨｚの外部低ノイズＶＣＯと組み合わせて動作するように設計されています。さらに、このデバイスは、１から６に設定可能な出力分周器を内蔵しており、チューニング周波数を３５０ＭＨｚという低い周波数まで広げることができます。

　ＬＴＣ６９４５は、低ノイズのリファレンス・バッファ、リファレンス分周器、フェーズロック・インジケータ付き位相周波数検出器（ＰＦＤ）、プログラム可能な超低ノイズ・チャージポンプ、および整数帰還分周器で構成され、非常に低ノイズのＰＬＬ動作を実現します。また、ＳＰＩ互換の双方向シリアル・ポートを搭載し、周波数のチューニングや制御、レジスタやループのステータス情報の読み出しが可能です。

　ＬＴＣ６９４５は、位相ノイズとスプリアスを低く抑えることができるので、ＬＴＥ、Ｗ−ＣＤＭＡ、ＵＭＴＳ、ＣＤＭＡ、マルチキャリアＧＳＭ、ＷｉＭＡＸの各規格に対応するマルチバンド基地局のあらゆるタイプのＲＦ機器やワイヤレス機器の性能を高めます。また、周波数範囲が広いので、ポイント・トゥ・ポイントのブロードバンド・ワイヤレス・アクセス、軍用、アビオニクス、高性能テスト、計測などのアプリケーションに対応できます。

　包括的なＰＣベースのデザインツール・ソフトウェアであるＰＬＬＷｉｚａｒｄ（ＴＭ）を利用して、ＬＴＣ６９４５の評価ボードに対して双方向の制御ならびにインタフェースを容易に行うことができます。設計者はＰＬＬＷｉｚａｒｄソフトウェアを使ってシミュレーションと最適化を行い、実際の回路設計を対話形式で検証することができます。ＰＬＬＷｉｚａｒｄデザインツールは、http://www.linear.com/PLLWizardから無料でダウンロード入手いただけます。


ＬＴＣ６９４５の主な特長：
　●卓越した帯域内位相ノイズ特性：−２２６ｄＢｃ／Ｈｚ（閉ループ、正規化）
　●クラス最高の帯域内１／ｆノイズ特性：−２７４ｄＢｃ／Ｈｚ（閉ループ、正規化）
　●ノイズフロア：−１５７ｄＢｃ／Ｈｚ
　●非常に低いスプリアス出力：−１０２ｄＢｃ
　●出力電流を最大１１．２ｍＡまで調整可能なチャージポンプ
　●ＰＬＬＷｉｚａｒｄ（ＴＭ）デザインツール・ソフトウェアによるサポート
　●最小３５０ＭＨｚまでの広い周波数調整範囲を実現する出力分周器を内蔵


※製品画像は、添付の関連資料を参照


＜リニアテクノロジーについて＞
　Ｓ＆Ｐ　５００の一員であるリニアテクノロジーは、過去３０年にわたり広範囲に渡る高性能アナログＩＣの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、ＲＦ、インタフェース、μＭｏｄｕｌｅサブシステムを設計・製造しています。

　ＬＴ，　ＬＴＣ，　ＬＴＭ，　μＭｏｄｕｌｅ　及び会社ロゴはＬｉｎｅａｒ　Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎの登録商標です。その他の登録商標・商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。記載内容は予告なしに変更される場合があります。


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