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旭硝子、中国にリチウムイオン電池正極材の製造・販売拠点を新設
中国にリチウムイオン電池正極材の製造・販売拠点を新設
〜エネルギー循環型社会実現に大きく貢献する電池材料の事業展開を加速〜
AGC(旭硝子株式会社、本社:東京、社長:石村和彦)は、モバイル機器や電気自動車に用いられるリチウムイオン電池(以下、LiB)部材事業への取組み強化の一環として、LiB正極材(注1)の製造・販売拠点を中国に新設します。当社子会社のAGCセイミケミカル株式会社(以下、AGCセイミ)が、中国のLiB正極材メーカー(注2)を子会社化し、2012年4月頃に生産を開始する予定です。これにより、当社グループにおける当該製品の生産能力は倍増となります。
LiBの世界需要の急速な高まりに伴い、正極材市場は、2010年には民生用を主体に年間4万トンの規模に達しています。さらに、今後は、車載用需要の飛躍的な増加などにより、2020年には年間約30万トンの規模に拡大することが予想されています。
当社グループでは、1990年代後半にLiB正極材事業に参入し、日本国内で生産を行ってきましたが、今後の市場拡大に対応するため、製造・販売体制を強化することとしました。このたび子会社化する新社は、当社グループにおけるLiB正極材の海外初の拠点であり、その概要は以下の通りです。
<新社の概要>
1.社名 清美通達■能科技(無錫)有限公司(*1)
2.所在地 中華人民共和国 江蘇省 無錫市
3.資本金 1.5億人民元
4.出資比率 AGCセイミ51%、江蘇凱力克鈷業股■有限公司(*2)(以下、KLK社)41%、長瀬産業5%、上海信銘国際貿易3%
5.設立 2012年第1四半期予定 ※中国の関係当局の承認が下り次第、営業を開始。
6.事業内容 LiB用正極材の製造・販売
7.従業員数 約100名
*1 ■印の文字の正式表記は添付の関連資料を参照
*2 ■印の文字は人偏に「分」の文字です
AGCグループは、エネルギー循環型社会の実現に欠かせないLiBについて、現行の正極材の製造・販売のみならず、自動車用次世代正極材やその他の関連部材開発にも積極的に取組んでおり、より省エネで快適な暮らしの実現に貢献していきます。
以上
注1:リチウムイオン電池に使われる正極側の電極材料
注2:無錫通達■能科技有限公司(KLK社子会社)(*3)
*3 ■印の文字の正式表記は添付の関連資料を参照
<ご参考>
※添付の関連資料を参照