リニアテクノロジー、高効率のデュアル出力同期整流式降圧コントローラ「ＬＴＣ３８７６」を販売

リニアテクノロジー、「ＬＴＣ３８７６」を販売開始
ＤＤＲ１／ＤＤＲ２／ＤＤＲ３規格準拠でＤＤＲ電源ソリューションを提供する、高効率デュアル同期整流式降圧コントローラ



　２０１１年１２月１５日　リニアテクノロジー株式会社は、ＤＤＲ１／ＤＤＲ２／ＤＤＲ３　および将来的な標準メモリ・アプリケーション向けにＶＤＤＱ　電源電圧、ＶＴＴバス終端電圧、ＶＴＴＲリファレンス電圧を生成する、高効率のデュアル出力同期整流式降圧ＤＣ／ＤＣ　コントローラ「ＬＴＣ３８７６」の販売を開始しました。ＬＴＣ３８７６は、熱特性が改善された３８ピン５ｍｍｘ７ｍｍ　ＱＦＮおよびＴＳＳＯＰパッケージで供給され、−４０℃〜１２５℃での動作接合部温度範囲で仕様が規定されています。１，０００個時の参考単価は２９４円（税込み）からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細に関する情報は、リニアテクノロジーのＷｅｂサイトをご参照ください（http://www.linear-tech.co.jp/product/LTC3876）。

　ＬＴＣ３８７６の１つめのチャネルの出力はＶＤＤＱを生成し、最大２５Ａ、２．５Ｖ〜１Ｖの範囲で設定可能です。２つめのチャネルの出力はＶＴＴを生成し、優れた負荷レギュレーション精度と効率を達成します。内蔵のＬＤＯは±１．２％精度のＶＴＴＲリファレンスを供給します。ＶＴＴとＶＴＴＲはどちらも、内蔵の抵抗分割器によってＶＤＤＱ電源電圧の半分に等しい電圧に設定され、１．２５Ｖ〜０．５Ｖの範囲で動作するので、あらゆるＤＤＲ規格に対応します。　ＶＴＴ電源は対称的な出力電流を供給可能で、ＶＴＴは±２５Ａ（ソース／シンク）、ＶＴＴＲは±５０ｍＡの電流を出力できます。

　ＬＴＣ３８７６は４．５Ｖ〜３８Ｖの入力電圧で動作します。最大２ＭＨｚのスイッチング周波数を設定可能なので、非常に小さい外付け部品を使用できます。ノイズに敏感なアプリケーションでは、スイッチング周波数を外部クロックに同期させることができます。２つのチャネル間の位相シフトを０°、９０°、１８０°、２７０°から選択できるので、入力のフィルタ部品を削減し、複数のＩＣを使用したマルチフェーズ・アプリケーションに対応できます。ＬＴＣ３８７６はオン時間を制御する谷電流モード・アーキテクチャを採用しています。この他に、出力電圧トラッキング、プログラム可能なソフトスタート、ＲＳＥＮＳＥまたはＤＣＲによる電流センス、ＶＤＤＱのリモート・センス、パワーグッド出力信号などを特長としています。


◆ＬＴＣ３８７６の主な特長：
　・高効率の同期整流動作：最大９４％
　・最大２５Ａの出力電流が可能なデュアル出力コントローラ
　・広い入力動作電圧範囲：４．５Ｖ〜３８Ｖ
　・ＶＤＤＱ　出力電圧範囲：１Ｖ〜２．５Ｖ
　・ＶＴＴ　出力電圧範囲：０．５Ｖ〜１．２５Ｖ
　・出力電圧精度：±１．２％
　・選択可能な固定動作周波数：２００ｋＨｚ〜２ＭＨｚ
　・外部クロックに同期可能
　・プログラム可能なソフトスタートまたはトラッキング
　・チャネル間の位相シフトを選択可能：０°／９０°／１８０°／２７０°
　・高さの低い３８ピン５ｍｍｘ７ｍｍ　ＱＦＮおよびＴＳＳＯＰパッケージ


※製品画像は、添付の関連資料を参照


＜リニアテクノロジーについて＞
　Ｓ＆Ｐ　５００の一員であるリニアテクノロジーは、過去３０年にわたり広範囲に渡る高性能アナログＩＣの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、ＲＦ、インタフェース、μＭｏｄｕｌｅサブシステムを設計・製造しています。

　ＬＴ，　ＬＴＣ，　ＬＴＭ，　μＭｏｄｕｌｅ及び会社ロゴはＬｉｎｅａｒ　Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎの登録商標です。その他の登録商標・商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。記載内容は予告なしに変更される場合があります。


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