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TDKグループ、ISDB−T準拠のモバイルテレビ向け帯域除去フィルタ「B8740」を発売
SAW部品 モバイルテレビ向け超低背型帯域除去フィルタ
TDK株式会社のグループ会社であるTDK−EPC(社長:上釜健宏)は、日本の地上デジタルテレビ放送規格ISDB−Tに準拠したモバイルテレビ向け帯域除去フィルタ、「B8740」(EPCOS製)を発表しました。本製品の超小型SMDパッケージは、実装面積が1.4mmx1.1mm(1411サイズ)、実装高さが0.4mmと世界最小クラス。この小型化により、小型携帯電話への搭載が可能になり、電話や放送といったサービスの多様化、多機能化をしっかりとサポートすることが出来ます。
電気特性に優れた「B8740」は、きわめて高い周波数選択性を特長としています。通過帯域は470〜770MHzで、テレビ放送受信に利用できる周波数帯域幅は300MHzです。同帯域での最大挿入損失は2.7dBと低く、群遅延リップルは6nsとなっています。
除去周波数は824〜840MHzおよび898〜925MHzで、こうした特長を備えた「B8740」は、モバイルテレビ受信における干渉・混信対策に最適です。
用語集
ISDB−T:
日本のISDB(統合デジタル放送サービス:デジタル放送を行うための方式)規格の一つで、地上デジタル放送に使われる。ISDB−Tによる「ワンセグ」サービスは、携帯電話やノートパソコン、自動車といった移動体向けのテレビ放送サービス。最小限のデータレート(1セグメント)で放送を行う。
主な用途
日本のISDB−T規格による、携帯電話でのテレビ放送受信
主な機能と主な特長
実装高さが最大0.45mmの低背型パッケージ
低挿入損失(最大2.7dB)
低群遅延リップル
RoHS対応品
主要データ
外形寸法/シリーズ 1411/B8740
470〜710MHzにおける最大挿入損失[dB] 1.7
710〜770MHzにおける最大挿入損失[dB] 2.7
除去周波数[MHz] 824 〜840/898〜925
470〜770MHzにおける群遅延リップル(p−p) 6
TDK−EPC 株式会社について
TDK−EPC株式会社(本社:東京)はTDKのグループ会社であり、TDKの基幹事業である電子部品部門と、ドイツのEPCOS社との統合で設立された電子部品の開発・製造・販売を担うリーディングカンパニーです。日本を始め、アジア、欧州、米国の各地域に事業の拠点があり、製品ブランドとしてTDKおよびEPCOS双方の製品を扱います。
主な営業品目は、コンデンサ(積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ)、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、センサ、ピエゾおよび保護部品等であり、これらの幅広い製品群により、TDK−EPCは情報家電、通信機器、産業機器、車載機器等、世界のあらゆる市場ニーズにお応えします。
※ 参考画像は、関連資料参照